追悼
Yasuko Nagata
祖母
1935年4月17日 – 1988年3月4日
メゾソプラノ・京都市立芸術大学音楽学部教授
このページで、祖母 永田綏子(Yasuko Nagata)を偲んでいます。
下のジャケット文は1985年の VOXEE 盤(VXL-85112)によるものです。収録はシューマン《リーダークライス》作品39とシェーンベルク《架空庭園の書》作品15。時制のみ過去形に改めています。

写真
Yasuko Nagata に関係する写真と視覚的な記憶。
歩み
- 1935年4月17日 — 名古屋市中区に、永田日出男・なよの三女として生まれる。
- 生家は岡崎の永田屋本店。1890年(明治23年)に曾祖父・永田松次郎が創業した。岡崎宿を通る旧東海道、伝馬通りに建つ店舗は、通りで唯一戦災を免れた。
- 東京藝術大学声楽科を卒業後、ベルリン音楽大学に学ぶ。
- 1964年4月 — 現在知られるかぎり最初の録音。ソノシート「日本のメロディー 12 春のうた」(筑摩書房)で、弘田龍太郎作曲《昼》を歌う。
- ベルリン・ドイツ・オペラで舞台デビュー、その後ブレーメン市立劇場に専属。
- 1964年12月30日 — ベルリン・シュテーグリッツ区戸籍役場でデトレフ・フォリャンティと結婚。
- 1965年 — 娘のナツミが生まれる。
- 西ベルリンを拠点に、オラトリオ歌手・リート歌手としてヨーロッパ各国と日本で演奏。国内外の放送局に録音を残す。
- 作曲家・石井眞木(1936–2003)と親交が深かった。石井もまたベルリンと東京を往復して活動した。
- ベルリン教会音楽学校およびベルリン芸術大学で教える。
- 1984年2月18日 — ウルリケ・オッティンガー監督『ドリアン・グレイ』がベルリン国際映画祭フォーラム部門で初公開。記者会見の場面で歌う歌手のひとりとして出演。
- のちに京都市立芸術大学と愛知県立芸術大学で声楽を指導。
- 1985年 — LP「VOXEE VXL-85112」発売。シューマン《リーダークライス》作品39、シェーンベルク《架空庭園の書》作品15。
- 1987年4月1日 — 京都市立芸術大学音楽学部教授に就任(それまでは助教授)。
- 1988年3月4日 — 在職のまま京都市西京区にて逝去。享年52。
- 1989年3月 — 母校の音楽学部が、逝去後最初の紀要『ハルモニア』第19号(2–6頁)に蔵田裕行による追悼文を掲載。
- 典拠:生年月日・婚姻・死亡は岡崎市の戸籍抄本(1964年)および京都市の受理証明書(1988年)、教授就任は京都市の人事異動通知書(1987年4月1日付)、生家の店舗は岡崎市の不動産証明(1958年)、1964年の録音は国立国会図書館の書誌、1984年の映画は監督自身の記載による。石井眞木との親交は家族の伝えるところによる。年号のない経歴は下記のジャケット文(1985年)の順序に従う。同文に年号の記載はなく、それらが年代の判明している出来事のどこに入るかは確認されていない。
ジャケット文(1985年)
永田綏子は愛知県名古屋市生まれ。東京芸術大学声楽科を卒業後、ベルリン音楽大学に留学した。ドイツ・ベルリン・オペラでオペラ歌手としての初舞台を踏み、ついでブレーメン州立オペラハウス専属歌手として活躍した。また、オラトリオ、リート歌手としても西ベルリンを中心にヨーロッパの国々や日本で演奏活動を重ね、国内外の放送局に数多くの放送録音を残した。ベルリン教会音楽大学やベルリン芸術大学などで講師も務めた。のちに京都市立芸術大学、愛知県立芸術大学で教鞭をとっていた。
記録された出演
Yasuko Nagata に関する公開録音と、その他の記録された出演・資料。
録音
1985年 VOXEE 盤の歌曲集を、公開資料として残しています。
シューマン:リーダークライス 作品39
1面 · VOXEE VXL-85112(1985)
曲目
永田綏子(メゾソプラノ)。曲名をクリックするとプレーヤーがその位置へ移動します。
権利について:シューマンの作曲およびアイヒェンドルフの歌詞はパブリックドメインです。1985年の録音(VOXEE VXL-85112)は、録音物・実演としてなお保護されている可能性があります。ここでの公開は永田綏子を偲ぶ家族の追悼のためです。正当な権利主張がある場合はご連絡ください。
シェーンベルク:架空庭園の書 作品15
2面 · VOXEE VXL-85112(1985)
曲目
永田綏子(メゾソプラノ)。曲名をクリックするとプレーヤーがその位置へ移動します。
権利について:シェーンベルクの作曲およびゲオルゲの歌詞はパブリックドメインです。1985年の録音(VOXEE VXL-85112)は、録音物・実演としてなお保護されている可能性があります。ここでの公開は永田綏子を偲ぶ家族の追悼のためです。正当な権利主張がある場合はご連絡ください。
その他の資料
- 日本のメロディー 12 春のうた(1964年)
現在知られるかぎり最初の録音。弘田龍太郎作曲《昼》、編曲 高木東六、指揮 平井哲三郎、演奏 シャンブル・サンフォニエット。書誌には「歌 永田綏子」とある。
- 『ドリアン・グレイ』(1984年)
「Singers at the press reception」として Else Nabu、Yasuko Nagata、Marianne Langfeldt を記載。filmportal.de の配役にも掲載。
- Reineke Fuchs 役の Yasuko Nagata
動画の最初から約4分間、Yasuko Nagata が Reineke Fuchs として登場します。
思い出と投稿
ひとつの場面、ひとつの言葉、一枚の写真——Yasuko Nagataについて語れることは、ここに居場所があります。





